桃のオヤツ
西太后さまは、野菜嫌いの肉好きです。
肉好きの方は、まあいいとして、野菜は食べたほうがいいですよね。でも、南瓜とか大根とかを軟らかく煮た物以外は、なかなか食べてもらえません。この前食べてもらえたからと、次にお出ししても、今度は手も付けない、というくらいに気まぐれです。
時にはお出しした物を、ほとんど召し上がらないこともあるので、他の何かで補う必要があります。
カロリーさえ与えればいいか~と、既成のお菓子で済ますこともありますが、出来るだけ野菜の代わりに果物を使ったオヤツを用意するようにしています。
一番簡単で、西太后さまも納得されるのは、粉末青汁入りのバナナミルクですが、季節の果物を取りれることもあります。
昨日は、とても大きな桃が売っていたので、買ってみました。
西太后さまの両手いっぱいの大きさです↓
↑見た目はよく熟れていて美味しそうでしょう?
でも、大きな桃はとっても固くて、あんまり甘くありませんでした。これでは西太后さまのお口に合うはずがありません。
仕方がないので、一口サイズにザクザク切って、シロップ煮にしてみました。お鍋に、桃と砂糖と水を入れて煮詰めるだけです。これで、甘くて柔らかい桃のオヤツが出来ました。
今回は、桃の風味が弱いので、後からシナモンパウダーを振りかけてみましたが、桃とも合います。西太后さまはシナモンもお好きなので、遠慮なく使いましたが、お好みなので無くても大丈夫です。
↓なんとなく、きな粉をまぶしたわらび餅っぽく見えますが、桃です。
↑冷やして食べると美味しいです。
同じように、リンゴも煮たりします。
桃やリンゴが十分に甘い場合は、お砂糖無しで煮るのがおススメです。
これから旬になる、美味しいリンゴとサツマイモを小さく切って(砂糖入れずに)煮ると、中期の離乳食にもなります。ここに干しブドウを入れると甘みも増すし、栄養価も上がります。干しブドウは刻んで入れた方が甘みを増します。離乳食にもなるとは言え、大人の、そして西太后さまのオヤツとしてもオススメです。
西太后さま用に、旬の果物を甘くて柔らかいオヤツにしましたが、私が食べても美味しいです。私が美味しくないものは、西太后さまも美味しいと思ってもらえないので、介護食だからと残念な物を出さないようにしています。
これって、介護食だけでなく離乳食でも同じだと思います。既成の離乳食を否定するものではありませんが、大人が味見してから与える、ということを忘れないでいただきたいです。
旬の果物を、噛めないからと諦めずに、西太后さまにも美味しく召し上がっていただきましょう。ぜひ、お試しください。