西太后さまと私

西太后さまとの介護生活を、女官の私がご紹介します。

三日坊主と西瓜

ズボラな女官は、やりかけの仕事を途中で投げ出すクセがあります。

三日坊主な性格です。

このブログも、始めて早々お休みしてしまいました。

でも、今回のはおサボりではありません。実は体調不良で、久しぶりにホームドクターのところへも通院してしまいました。昔から知るホームドクターだけに、我が家の事情も良くご存知です。なので、「なんか体調悪いんですよね~」とグズっている私に、

「介護のストレスやって!」とかなり断定的に言ってくれます。まあ、それもあるでしょうけども。そう簡単に西太后さまを放り出すわけにもいかないんですよ、先生。

西太后さまと私は2人暮らしなので、女官が倒れると西太后さまのお世話をする者がおりません。体調不良とは言え、西太后さまのためには最低限のお世話は必要です。

しかも、私が体調が悪いと訴えると、西太后さまは自分もしんどい⇒自分の方がもっとしんどい、と訴え返してきます。いや、口では何も言いませんが、無理して作ったお食事に手を付けなかったり、部屋中を散らかしてみたり、これでもかと女官の仕事を増やして下さいます。そりゃもう、泣けてくることも、怒り狂うこともあります。

それでも、「西太后さまなんだから仕方がない」と、割り切って、距離を置いて、感情を抑えるしかありません。

この意識的に作った距離があるのと無いのとでは、介護する方の気持ちが、かなり違ってきます。「親」だと距離が近すぎて、苛立ちが抑えられないことも、嘘でも「西太后さま」と思うことで、諦めがついて、負担が軽くなることもあります。そこが子育てと違うことではないかと思います。

介護中の私が、経験的に「ごっこ遊び介護」を推奨するのですが、ネットニュースか何かで介護関係の専門家も似たようなことを言っていたので、やっぱりな、とニンマリししております。

 

このお休み中に、西太后さまにご用意したのが、おそらく今年最後の西瓜。ガッツリかぶりつくのが美味しいですが、西太后さまは吸い付くくらいしかできないので、最近は西瓜はジュースにしてお出しします。

 

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↑もう季節も終わりというのに、今回も糖度12の美味しい西瓜♪

 

実は、西瓜ジュースは、中国で味をしめました。中国のそこそこのレストランであれば、だいたいどの都市でも夏には西瓜ジュースを出してもらえます。日本の西瓜とは品種が違う(丸じゃなくて細長いのや、皮の緑が薄いのなど)ことが多いですが、ジュース用ですか?と思うほど、スライスして出されるものより、ずっと美味しいです。中国では、食後のサービスに果物を出してくれるレストランが多いですが、夏はたいてい西瓜のスライスです。なぜかそのまま食べる西瓜は、日本の西瓜の方が美味しいです。でも、ジュースは(乾燥しているとか気候上の違いもあるのかもしれませんが)、中国(台湾、ベトナムも)の方が日本の物より美味しいような気がします。日本の西瓜はそのまま食べるように甘くて美味しいから、ジュースにすると濃厚すぎるのかも?

 

【西瓜ジュースの作り方】

①西瓜は一口サイズにカットします。

②竹串など先のとがったもので種を出来るだけ取り除きます。

③ミルサーに入れ、適当に回します。味見をして、濃いな、と思ったら、水か氷を入れてまた回します。

④グラスに「そうっと」注ぎます。一気に注ぐと、底の方に溜まった種のカスがグラスに入るので気を付けます。ちょっとのことだから、飲んでも大丈夫とは思いますけど。

暑い夏に西瓜を摂取すると、体内の熱を取るというのが漢方医学の考え方なので、西太后さまもお風呂上りに西瓜ジュースをお出しすると、入眠しやすいようです。お試し下さい。

聞いたところによると、丁寧な方は西瓜をガーゼで裏ごししてジュースにされるそうです。種も紛れないし、気になる方は一手間おかけ下さい。