西太后さまと私

西太后さまとの介護生活を、女官の私がご紹介します。

ご飯を食べよう…デザートじゃなくて。

亡くなったのが、先週の火曜日。

先週の今頃はまだ元気で、私は点滴交換の準備をしていました。

いつもの時間に(10:30)点滴を交換し、午後から往診の主治医が来るので、それまでに銀行へ行って、買い物もしてきました。

その日食べてもらうために、いつものヨーグルトを買って、食べやすい杏仁豆腐やマンゴープリンも買って、もちろん大好きなシャトレーゼのプリンも買って、お熱が続いていたのでアイスも買って…。

そんなに準備していたのに、3個パックのカップのヨーグルトを1個しか食べてもらえなくて…。

おかげで、今、女官は毎日、賞味期限切れのデザートばっかり食べています。

…良かった。アイスは賞味期限が無くて。

 

食べてもらえるものを作ってる時は、とっても楽しかった。食べられたら、大いに褒めてあげると喜んでくれたし。

食べられなくなっても、私の分だけ作って「こんなん作った♪」と見せると笑ってくれ、ベッドの隣で食べていると、(私の分は?)という顔をして見ていたり、(私は関係無いわ)という素知らぬ顔でテレビを見ていたり、一緒に居るって感じでした。

 

今、自分のために、自分の分だけの食事の支度が、本当にツラいです。

 

取り敢えずは、レトルトや有り合わせの物で「調理」はせずに済んでいますが、今夜こそはご飯を炊いて、温かいおかずを食べたいと思います。

 

賞味期限切れのプリンはまだ残っているけど。