西太后さまと私

西太后さまとの介護生活を、女官の私がご紹介します。

西太后さまとお出掛け・その2

西太后さまと初めて行った海外旅行は、北京3泊4日でした。

その昔、当時の満州に暮らしたことのある西太后さまは、もともと中国好きで、またこの初めての北京ツアーが、たまたま私たちのグループだけだった(同じ日程で他のグループが申し込んでいたら、一緒に行動するはずでした)ので、自分たちのペースで観光が出来て、ガイドさんも(若くてクールな王さんでした♪)、ドライバーさんも独占出来て、とっても楽しかったのです。

以来、中国では北京、上海、大連、瀋陽長春、哈爾浜、青島、広州、広州、蘇州、昆明海南島、そして大好きな友達とその家族がいる貴陽などに行きました。

中華圏ということでは、台湾や香港にも何度も行きました。北京、大連、上海と合わせて、友達や恩師、職場の人などをアテンドしたこともあります。

広くアジア圏で見れば、タイ、マレーシア、シンガポールの周遊も行きました。現地ガイドさんがオヤツに買ってくれた醤油味のバナナチップが忘れられません。

韓国も行きましたが、現地ガイドさんについて歩いただけの印象で、あとはご飯がどれも辛くて合わなかったって思い出です。やはり、団体旅行じゃなくて、個人で行かないとお食事には恵まれませんね。

ベトナム料理店のステキなマダムに勧められてベトナムホーチミンにも行きました。マダムのアドバイス通りに行動したので、ハズレが無く、効率的でした。街歩きもステキでしたし、ショッピングも可愛い小物とかがいっぱいで、何より食べるものが美味しくて楽しい旅でした~。クリスマスに行ったので、ホテルのクリスマスガラに参加したので、西太后さまもドレスアップしてご機嫌でした。

中華圏への旅行でいい所は、やはり食事が合うことでしょう。私は妙に鼻が利くようで、自分で見つけたレストランで、外れたことはまずありません。ガイドブックやクチコミでの情報収集もしますが、行き当たりばったりでも「ま、ここでいいか」と思って入ったところが、意外に安くて美味しい!と当たりだったことが結構あります。

でも味覚は本当に個人差がありますので、私がいいと思ったレストランが、万人の人に受け入れられるわけじゃないので、安易にオススメしませんけどね。

ヨーロッパは、イタリア周遊、北欧周遊、ドイツ周遊、都市ではウィーン、プラハブダペストなどに行きましたが、メジャー(?)なロンドンやパリに行ったことがありません。いつか行きたいとは思いますけど、西太后さまは、もう無理かな、と思います。

オーストラリアのゴールドコーストにも行きました。私は楽しかったんですけど、動物ギライの西太后さまは、コアラやカンガルーとのふれあいでは、ちょっとご不満みたいでした。でも乗馬体験に行った時は、イヤイヤ言いながらも、結構楽しかったみたいです。

一番最近の海外旅行は、ハワイのホノルルです↓

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↑これは宿泊したシェラトンのお部屋から見たダイアモンド・ヘッドです。

温暖な気候で、日本語が通じやすく、ご飯も美味しく、みんな親切だったので、とても楽しかったです。

旅には目的があって、それが達成されると「旅行に来て良かった~♪」って幸せになりますよね。もちろん、目的は人それぞれですが、せっかくお金も時間も掛けて行くのですから、みんな幸せな旅行にしたいですね。

 

【現地にて】

と、いうことで、旅先で何をするかの参考になればいいですが、私が各地でやると決めていることをご紹介します。

 ★北京

天安門入場…天安門広場の見学はツアーなら必ず行きますが、天安門そのものに上がるのはツアーではなかなかありません。政府の行事など上がれないこともありますが、余裕があれば、ぜひ。以前は登上記念のスタンプとかありましたが、最近はどうでしょう?どなたかご確認下さい(笑)

②北京ダック…せっかく北京に来たので、北京ダックは必ず食べます。ツアーで行っても必ず一度は北京ダックの晩御飯が出ると思います。でもね~、同じ店でも団体のツアー客と、グループ客では出てくる料理がなんか違います。個人で行った方が、絶対に美味しいと私は思います。同じ店なのに不条理ですけど、仕方ないですね。

③京劇…ぜひ映画「覇王別姫」を観てからどうぞ。できれば、西遊記がおススメです。内容が分からなくても、派手なアクションシーンなど見ごたえたっぷりです。オプショナルツアーで申し込むとホテルからの送迎など付いていて便利だと思います。他に、ホテルのコンシェルジュにお願いするものいいですよ。

故宮清朝の皇帝一家が済んでいた宮殿ですから、それだけでも歴史の重みを感じます。中国ドラマ「宮廷女官 若曦」とか「瓔珞」を観てからだと、めちゃくちゃ萌えます。あと小説「珍妃の井戸」を読んでおくと、実際の珍妃の井戸を見た時の感慨はひとしおです。

 ★上海

上海蟹…おととしまで20年近く、毎年上海蟹を食べに上海へ行ってました。去年は退職前だったので余裕がなく、今年は失業者なので行けそうにありません(涙)ちなみに今月解禁です。今は養殖のおかげで一年中食べられますが、やはり9月~12月がおススメです。私は毎年11月に行っていました(仕事の休みが取れやすかったので)。上海蟹は蒸して食べますが、紹興酒と独特の調味料に漬けた「酔蟹」もぜひ召し上がって下さい。西太后さまも大好きで、必ずペロリです。ちなみに剥くのは女官(私)です。

②マッサージ…上海に限らず、アジア圏に旅行に行った場合、できるだけマッサージかスパに行きます。特に上海はホテルの近くにお気に入りのマッサージ屋さんがあったので、滞在中は毎日通います。顔見知りになったマッサージ師さんもいて、お互いカタコトの日本語と中国語で会話しながらの施術は楽しいです。全身マッサージではなくて、足マッサージでも十分です。歩き疲れてむくんだ足も、すっきりします♪

③ショッピング…可愛い物とパンダが大好きなので、中国雑貨は大好きです。有名な豫園商場内のお土産巡りも楽しいし、豫園の近くに雑貨店が集まるビルもあります。ここで可愛いチャイナボタンを買って、服は作れないのですが、自作のクッションとかに着けるととってもカワイイです♪ パンダ雑貨やパンダ文具なども、上海は他の街よりオシャレで種類も多いのでおススメです。

④小籠包…声を大にして言いたいのですが、小籠包は台湾の名物として知られていますが、元は上海料理です。小籠包発祥の街は上海の郊外にある南翔です。だから、上海の小籠包は絶対に美味しいので、ぜひお召し上がりください。豫園にある南翔小籠包店が有名で美味しいですが、他にも街中に有名無名の小籠包屋さんがたくさんあるので、お好みのお店を探してみるのもいいと思います。

⑥博物館…上海博物館は入場無料です。常設展示がほとんどで、何度行っても同じなのですが、私のお気に入りはお土産屋コーナーです。展示物のマグネットとか、ボールペンとか、バラマキ用にぴったりのお土産がいっぱいです。

 ★台北

①温泉…台北周辺にはたくさんの温泉がありますが、便利なのは北投温泉です。台北駅から電車でも行けるし。私は桃園空港に到着後、まずは北投温泉に行って一泊し、翌日から台北市内で遊びます。日本と同じく大浴場もあるし、お部屋にも温泉が通じているホテルに宿泊します。お部屋によってはサウナもついています。そういうホテルも多く、日本の有名な加賀屋の姉妹ホテルもありますので、ぜひ一度お試しください。

②変身写真…このためだけに台北に行くと言っても過言でもない、というほどハマってます。写真を撮るだけなら、日本でも上海でも撮影できますが、やっぱり台北の写真(のデジタル修整技術)は素晴らしいです。お値段も、日本よりは安いし。西太后さまもステキな写真をお持ちです。

③ショッピング…台湾で必ず買いたいのが、中国茶器です。日本よりずっと安くてかわいいものが買えます。台北市内でもいいのですが、茶器は郊外の鶯歌という街まで行きます。あと、茶器を買ったら、茶葉とお茶請けも必要です。そんな時は台北市内の迪化街へ。迪化街では、布市場もあるので、ステキな客家花柄の生地も買えます。時間があればオーダーメイドも出来ます。台湾旅行は、行きは身軽なのに、帰りは美味しい物を食べすぎた自分の体重とお土産ぎっしりの鞄で、重くてたまりません(笑)

 

旅は一期一会でもありますが、お気に入りの場所に何度も行くのも旅の醍醐味です。私もまだまだ初めての場所に行ってみたいし、お気に入りの場所にまた行きたいとも思ってます。それが、西太后さまのお供で行けるのはあと何回か分かりませんが、一度でも多く行けるよう、これからもしっかり準備をして、細かく計画して、手配して、無事に帰れるようにしたいと思っています。

 

たくさんの人が、特にお出掛け好きな高齢者の皆様が、素晴らしい旅と出会いに恵まれますように!