西太后さまと私

西太后さまとの介護生活を、女官の私がご紹介します。

西太后さまのお食事

我が家の西太后さまは、もはや歯の本数も減り、以前のように好きな物をなんでもいただくという訳には参りません。

ということで、最近はお食事にもいろいろ工夫が必要です。

と、言っても「刻む」「潰す」「すりおろす」など、基本は赤ちゃんの離乳食と同じテクニックです。任せて~♪

しかし、そこは気まぐれな西太后さまのこと、前回気に入って完食したからと言って、次も同じように食べてくれるとは限りません。それでも、ちょっとでも食べやすくすることで、一人でしっかり食事をしてもらうように頑張ってます。

そんな私の最大の味方が、調理器具のミルサーです。これ、離乳食作りでもとっても役に立つので、オススメです。

とにかく、お年寄りになると(栄養学的に)何を食べるか、ということより、どれだけ食べてくれるかが大切なので、まずは「これなら外さない」という好物を押さえておくのが大切です。

西太后さまの場合、それは餃子とプリン。そこから派生してハンバーグと茶碗蒸しもハズレ無しです。食欲が落ちてるな、と思ったらこれらをお出しします。

逆に残しがちなのが野菜です。特に葉物の野菜は繊維が噛みにくいということもあってか、よほど工夫して調理しないと食べてくれません。

もちろん工夫も大切なのですが、我が家では手軽に粉末青汁を利用しています。夕食時か食後に、冷凍したバナナと牛乳と粉末青汁を入れて、ミルサーにかけます。寝る前に牛乳を摂取すると安眠にもいいですし、カルシウムの吸収もいいです。そして気休めかもしれませんが粉末青汁で野菜不足を補います。

離乳食と同じで、なんでも手作りで丁寧なものを用意することもいいですが、手抜きの代替パターンもしっかり準備しておきます。とにかく、いくら西太后さまとはいえ、食事の支度が負担になっては、どんな女官も我慢なりません。

西太后さまがちゃんと食べて、女官がラクできる切り札を、常に準備しておくことは、毎日のことだけにとても重要だと思います。

手抜きが得意な私で良かった!